会員各位
平素は、本学会の活動にご協力を戴き、誠に有難うございます。
さて、故石本新・前会員のご遺族から昨年来本学会に多額のご寄付を頂戴したこと、またそのご趣旨が、故人のご研究に照らして、論理学、論理学の哲学、言語科学、言語哲学、数学の哲学を始め、科学哲学全般を含む領域での、堅実な基礎研究の発展に資するべく、本学会の活動をますます充実・発展させる点にあることは、前回大会総会その他の場を通じて夙にお知らせしてきた通りです。
これを受けて本学会では、この間、理事会での承認を得ながら、会長を中心として「石本基金運営委員会」を組織し、基金の事業内容や実施の仕方等について鋭意検討を重ねて参りましたが、この結果、
(1)「石本賞」(『科学哲学』に掲載された若手研究者の優秀論文に対する奨励賞)
(2)「若手会員研究助成」
(3)「会員出版助成」
という三部門を設けることがひとまず決定され、更に、(1)については既にその活動が始まり、また(2)(3)についても近々始動する運びとなりましたので、ここにご報告いたします。とりわけ後二者については、会員各位から広くご応募を戴くことがその活動の不可欠の前提となりますので、どうかこれらの事業の趣旨・内容についてよくご理解戴き、奮ってご参加・ご協力下さるようお願いいたします。
運営委員会の選出手順その他の詳しい規定は後日「石本基金運用規定」として公表いたしますが、以下の点はすでに理事会での承認を得ています。
1)委員長・委員は任期2年、ただし再任可とする。
2)委員長は理事会にて選出し、運営委員は委員長が任命する。
3)各部門については運営委員の中からそれぞれ作業部会長を選出し、そのもとで作業部会を設置する。
なお、第1期(2006-7年度)石本基金運営委員会の構成は、次の通りです。
委員長:野本和幸
委員:飯田隆 石垣壽郎 伊藤邦武 内井惣七 岡本賢吾 小林道夫
佐藤徹郎 丹治信春 戸田山和久 西脇与作 野家啓一
信原幸弘 野矢茂樹 美濃正 山田友幸 横山輝雄
2006年11月6日
石本基金運営委員長 野本和幸