日本科学哲学会事務の業務委託について


日本科学哲学会事務の業務委託について

日本科学哲学会会長 伊勢田哲治

日本科学哲学会会員のみなさま

 2022年度の総会の際にご報告しましたとおり、科学哲学会の事務を業務委託することを理事会でこれまで検討してまいりました。また、その際に、最終的な決定については理事会に一任いただけるということをご承認いただいておりました。それをうけて、2023年3月29日の理事会におきまして、相見積もりの結果、笹氣出版印刷株式会社へ業務委託することを決定いたしました。笹氣出版印刷株式会社はすでに科学基礎論学会の運営の業務委託に実績があり、当学会の財政状況にも配慮いただいた見積もりをいただくことができました。
 当学会の運営においては事務局校の関係者に重い負担がかかるにもかかわらず、十分な謝金を支払うことができない等の不健全な状態が長らく続いてきました。そうした中で業務の慢性的な滞りや体制の脆弱性が生じ、会員の皆様にもご迷惑をかけて参りました。今回の業務委託によって、そうした長年の問題を精算し、運営を健全なものに近づけることが可能になると考えております。
 その一方で、業務委託に移行することで、学会のあり方も見直す必要があります。まず、学会としての出費は増えることになります。すでに現状でも毎年赤字決算となっている当学会にとっては財務の見直しが急務となります。また、大学が事務局をする場合と比べ、業務委託になじまない業務は理事会はじめ会員側で行う必要が出てくることが見込まれます。会員のみなさんにも今後ご助力をお願いすることが出てくるかとは思いますが、学会の健全な運営のためにご理解をいただければ幸いです。

 今後、事務の引き継ぎ作業に移り、2023年6月に事務局の移転を行うことを計画しております。6月より学会の正式な連絡先は以下に変わります。

〒108-0023
東京都港区芝浦2-14-13 MCK芝浦ビル 2F
笹氣出版印刷株式会社内 日本科学哲学会事務局
(なお、学会メールアドレスには変更ありません。)

 今回の業務委託を機会として、会員向けのサービスのさらなる向上を図っていきたいと考えておりますので、今後とも科学哲学会の運営にご助力をたまわりますよう、あらためてお願い申し上げます。


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