日本科学哲学会石本賞は若手研究者の支援・奨励のための賞です。これまでの規定ではこの趣旨にかんがみて、対象者を掲載決定時に40歳未満としていました。しかし、科学哲学分野の研究者となっていく上でのキャリアパスが多様化していることを踏まえ、広い意味での「若手研究者」を支援・奨励する上では現行規定では不十分であるという認識が理事会で共有されました。特に、他分野の研究者が科学哲学に興味をもって大学院に入り直した場合も科学哲学の研究者としては一種の若手研究者であるし、出産・子育て等で一旦研究を中断してから復帰した場合も配慮するべきであると考えました。以上の認識に基づいて、石本賞の対象についての規定を次のように改訂しました。既存の規定で若干曖昧なところのあった会員資格についての規定も明確化しました。
石本賞規定改訂箇所:
改訂となったのは、選考対象の条件についての以下の箇所です。
お願い:
この改訂により、40歳以上であっても石本賞対象論文となる場合があります。
次年度(2022年度)石本賞候補論文となり得る52巻、53巻、54巻掲載論文(査読論文と依頼論文)の著者者で、入稿時に40歳以上であった場合も、選考対象規定の上記2-bに該当する場合は学位取得(見込み)年月・取得機関・学位論文名(見込みの場合仮タイトル)・休暇、休業の期間等の関連情報を事務局に御申告ください。55巻からは、40歳以上の著者の方については、2-bに該当する場合は入稿原稿提出時に自己申告していただくことになります。
なお、学会に生年月日をお知らせいただいていない方については、40歳未満であっても自動的には審査対象になりませんので、この条件で石本賞の審査対象となることを希望される場合にはご自身から年齢のご申告をいただきますよう宜しくお願い申し上げます。
(2022.01.08)